「横綱わた」のコマノ(株)倒産

寝具類など製造販売のコマノ(本社・石狩、従業員40人)は27日までに札幌地裁に特別清算を申請し、事実上倒産した。
民間信用調査機関の信用交換所北海道支社によると、負債総額は12億円。

1911年(明治44年)に札幌で創業した老舗で、48年に駒野製綿として法人化。「横綱わた」のブランド名で知られた。
しかし、本州の同業大手との競争で収益が低迷したことに加え、過大な設備投資により借入金の増加が財務を圧迫した。
96年には創業地の札幌市東区の資産を売却、石狩に本社を移転するなどして債務圧縮に努めたが好転せず、
97年2月期の売上高は前期比2億円減の15億4千万円で、9千万円の経常損失を計上。メーンバンクの拓銀の破たん後、
資金調達が困難になり行き詰まった。
同社は札幌市内の百貨店が主要販売先で、駒野社長は、丸井今井(本社・札幌)の道内仕入れ先組織「北海道まるい会」の
会長を務めている。

北海道新聞
1998/02/28
http://www.hokkaido-np.co.jp/